注意です

好きなときに、好きなように書き込んでいきます。

【】にシリアスとか腐向けとか書き込んでいるので、題名をしっかり見ていただけるとうれしいです。

万が一、リクエストがきた場合には遅くても1週間以内には仕上げていきたいと思います。


リクエスト・感想等、お待ちしています。
俺はアルフレッド。
中学2年生になったんだぞ。

そんなある日。


「あー!やっと昼休みになったんだぞ!!」
「静かにしなさい。少しうるさいですよ。」
給食が終わり、やっと昼休みになってはしゃいでた俺は担任である本田菊…本田先生に怒られてしまった。

とりあえず、校庭でサッカーすることになった。
「よーし!やるからには絶対に勝つんだぞ。」
少しでも長く遊ぼうと、俺は急いだ。
そのせいで、ペンを下駄箱まで持ってきてしまった。
ここまで来て、戻るのも面倒だし自分の下駄箱に入れといた。

しばらくして、昼休み終わりのチャイムが鳴った。
ぎりぎりまで遊んでた俺は急いで下駄箱へ行き、階段を上った。
そしてクラスの前まで来ると、ペンを置いてきた事に気づいた。
面倒だけど、また忘れそうだし取りに行くことにした。
今度は急いで階段を下りていく。
俺のクラスは2階にあるからこういう時は本当に面倒だ。
そのときに俺は、友達…アーサーと出会った。
悪いけど、急いでるから無視したんだ。
そしたら…肩が当たって…

アーサーが階段から落ちたんだ。

突然の事で頭が真っ白になった俺は無かった事にしたくて、ほっといて忘れ物を取りに行ったんだ。
そして、とった俺は慌てて階段を上っていった。
そのとき、俺はやっと気付いた。
周りに全然、人がいなくて…授業が始まったのかと俺は焦った。
その瞬間、アーサーの事を思い出して見に行った。
そしたら、いなくなっていたから保健室か教室にでも行ったのかと安心した。
安心した俺は再び急いで教室に向かった。
すると、何故か俺の教室の前に人が集まってた。
どうしたのか気になった俺は近くにいたクラスメイトのフランシスに聞いた。
「こんなに人が集まって、何があったんだい?」
こう質問すると、少しの沈黙の後フランシスは下を向いてゆっくりと口を開いた。
「…アーサーが…死んだ。」
「え…。」
俺は頭が真っ白になった。
数秒して、我に返ったとたん…階段の事を思い出した。
あれが原因か?なわけがない。だって、場所が全然違うし階段から落ちて死ぬなんてあり得ない。
気付いたら、フランシスの存在を忘れ自分に暗示をかけていた。
「…アルフレッド。お前、何か知ってるのか?」
「知ってるわけないじゃないか!」
おもわず、怒鳴ってしまった。
「だよな。」
でも、フランシスは納得してくれた。
しばらくすると本田先生が大声を出して言った。
「みんな!教室へ戻りなさい!!」
本田先生の指示とともに皆教室へ戻っていった。
俺が最後に入ろうとした瞬間、本田先生に止められた。
「あの、少しお話があります。」
俺は本田先生が歩き出したのでついていった。
教室から離れると本田先生はいきなり立ち止まった。
「なんですか?」
沈黙が続く中、俺は問いかけてみた。
「…お前、アーサーの事しらないか?」
いつもと口調が違う本田先生にゾクっときた。
だが負けずと俺は冷静に答えた。
「いえ、知りません。」
少し沈黙が続いた。
…階段の件は誰も見てなかったはずだ。バレるはずがない。そう確信してる。
「そうか。なら良い。だが、ほったらかし…なんかしてないよな?」
なぜ、バレた?なぜ知っている?落ち着け、知るはずはない。見てない。
「してません。第一、アーサーには会ってませんし。」
大嘘だ。会ったし、ほったらかしにもした。
「そうか…。ほったらかしなんか、最低だしな。アーサーはな、もしかしたら誰かに殺られたのかもしれない。」
「えっ」
誰でも驚くだろう。だが、俺は違う意味で驚いた。
なぜ…俺に話したのか。なぜ…知っているのか。
本田先生の勘で話してるのかと思ったけど、当たりすぎる。怖い。不安で、怖くてしかたない。
「だけど、それは偶然かもしれない。悪意があってわざと殺したんじゃないかもしれない。」
なぜ…知っている。
「だが、その時は生きていたかもしれないんだ。」
なぜ、知っている。
「その時、階段から落としたとき…ほったらかしにしなかったら…」
なぜ!知っている!?
「アーサーの終点は…変わっていたんじゃないか?なぁ、アルフレッド。
あ、お前じゃないんだよな。悪い。…すみません。」
「…。」
俺は何も言えない。
というか、今口を開くと何を言ってしまうか分からない。
「…戻って良いですよ。ありがとうございました。」
頭を下げて、戻ろうと俺は回れ右をしてゆっくり歩き出した。
すると、思い出したように本田先生は言った。
「あ!言い忘れてました。」
俺は立ち止まった。だけど、何を言うか分からなくて怖かったから向きは変えなかった。
ほんの少し沈黙すると本田先生は言った。
「…ほったらかしにする友人は最低です。嘘をつく人は最低です。」
何か言い出しちゃった。怖い俺は本田先生に背を向けたまま口を開いた。
「先生はさっき言ったよね?犯人は悪意はなかったんじゃないかって。…それじゃあ、事故じゃないですか。」
「…それでも、落とした事には変わりない。」
口調がコロコロ変わる先生だ。俺は続けた。
「偶然にも友人が落ちたら誰だって真っ白になるんだぞ?逃げちゃうのは当たり前じゃないk…ですか。」
危ない。敬語が抜けるとこだった…、なんて軽い事考えてるんだろ。
「さっきも言った。ほっとかなきゃ、生きていたかもしれない。偶然にしろ、わざとにしろ落とした事には変わりない。」
俺はもう聞きたくなかった。聞きたくなくなった。
「命はそれほど重い物なんだ。…事故でも犯罪者だ。」
聞きたくない俺は歩き出した。笑いながら…
「あはっ…あははっ。あはははははははははっ!」
本田先生の言ってる事が当たりすぎておかしい。こいつは何を言ってるんだ。
「あはははははっ…はは。…ははは…うぅっ」
なんだよ、なんでだよ。涙が止まらない。あふれ出てくる。

「…っ!?」
俺は目が覚めた。そう、夢だった。
だけど、俺は泣いていた。号泣していた。
そして、夢を思い出した。
「俺がアーサーを階段から落としちゃったのか。」
色々思い出してやっと俺は、意識がはっきりした。
「良かった、夢で。」
良かった、俺が逮捕されなくて。
残念だった、あいつが死ななくて…こっちに来なくて。
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